アメリカ(ニューヨーク)のフレーバーコーヒーを訪ねて

 今月のコーヒーエッセイは今流行りのアメリカ生まれのフレーバーコーヒーについてご案内をして参りたいと思います。このフレーバーコーヒーが流行り始めたのは今から15年前に遡りますが発祥地はアメリカ東海岸のニューヨーク(マンハッタン)です。
 当時、アメリカのコーヒーというものはいわゆる大ぶりのカップで提供する、さほど香りも無い軽いタッチのコーヒー(これが日本でも一斉風靡したアメリカンコーヒー)でした。
 低価格でおかわり自由といったお茶代わりの飲み物だったのです。そんな時代の中、 アメリカの若者達からコーヒー離れが起き始め、アメリカのコーヒー業界が慌てた時代でもありました。


 このような時代の背景を打破する為に動いたのがこの『フレーバーコーヒー』だったのです。
 当然、日本ではこのようなフレーバーコーヒーといのは初めて聞く名前ですし想像が つかないほどのインパクトがあり興味津々の中、アメリカへ飛び、勉強をする事にしました。
 ニューヨーク到着後、すぐに噂のフレーバーコーヒー専門店に行く事にし地図を見ながら探しました。
やっとの思いで探し当てたところはもはやコーヒー専門店といイメージではなく全く 別世界の空間に入った感じがしてコーヒーに対して特別な思いやりやポリシーを持って取り組んでいる私にとって後頭部をたたかれたような感じで一瞬、言葉が出ませんでした。
というのはお店に入った瞬間、コーヒーの焼きたての香りではなく一種独特の色んな香りが混ざっていてコーヒー屋ではなく香料屋さんにでも入った錯覚を覚えました。
あたりを見回すと樽の中にコーヒ−豆が無造作に入れてあり、メニュー板がささってバナナ・シナモン・アーモンド・アイリッシュクリームなどのほかに柑橘系 のブルーベリー・ラズベリー・ブラックカラントといったような種類のコーヒーまでざっと見ても30種類ぐらいのフレーバーコーヒーが陳列されております。これにはもう言葉が出ない状態でむしろ『う〜くさい!』といった方が早いかも知れません。

このようなお店があちこちにあり、有名デパートなどにも出店ており豆の状態で販売されておりました。特に有名なお店は【グロリアジーンズとマーチャントコーヒー】 が有名でその後、東京にもグロリアジーンズが青山のベルコモンズの1Fに第1号店を出店いたしました。
 今となってはこのフレーバーコーヒーもシアトル系のコーヒーショップの影響で日本人にもかなりアレンジされて飲まれるようになりましたがその当時は、この香りはどうしようもなく受け入れることが出来ませんでした。
私も勉強の為に店員さんに人気商品を紹介していただきましてヘーゼルナッツ&バニラフレンチ&バナナの3種類を購入して日本に帰ってきましたが帰国後トランクを空けた途端、ものすごい香りが突き刺し、トランクに入っていた衣類やその他の物にしっかりと香りが移っていてしば らくこの香りは取れませんでした。
そして次の日、早速このフレーバーコーヒーをペーパードリップで抽出して飲んでみましたがやはりこの香りにはついて行くことが出来ませんでした。どうにかこのコーヒーを美味しく飲む事が出来ないものか考えた 末、カフェ・オ・レにして飲んでみました。ところがこれがいけるんでよね。

最近では、日本のコーヒーショップなどでもこのフレーバーコーヒーを使った『フレーバー ラテ』が人気を呼んでおり若い人たちに人気があります。アメリカで生まれたこのフレーバーコーヒーは最近では私共のホームページでもご注文が増えてきており楽しみになってきております。
 今、アメリカのコーヒー業界は東のグロリアジーンズ(ニューヨーク)、西のスターバッグス(シアトル)といったメーカーが中心となって動いているのが現状です。 皆様も是非一度、この機会にフレーバーコーヒーを召し上がってみては如何ですか。

 

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